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ニュースリリース

2017年02月20日

NVC、ダークトレース社サイバー脅威対策製品を販売開始
〜AIアルゴリズムによるリアルタイムかつ自動的な通信分析で最先端の内部脅威対策〜


株式会社ネットワークバリューコンポネンツ(本社:神奈川県横須賀市、代表取締役:渡部 進、以下略称:NVC)は、機械学習と数学理論に基づく Enterprise Immune System技術でサイバーセキュリティ業界をリードするDarktrace Limited(以下、ダークトレース、本社:米国サンフランシスコ、英国ケンブリッジ )と国内販売代理店契約を締結しましたのでお知らせします。

1. 国内販売代理店契約締結の背景

犯罪目的のサイバー攻撃は日々高度化しています。その対策として、多様な境界型防御や次世代型エンドポイント防御製品が提供されています。 一方、昨年11月29日に発表されたIPA (独立行政法人情報処理推進機構) が発表した「情報セキュリティ10大脅威 2016」の組織における脅威リストでは、第2位に「内部不正による情報漏えいとそれに伴う業務停止」が取り上げられています。その背景としては、「企業や組織の職員が、内部の情報を窃取し、インターネット上に公開した事件が社会的な問題となった。内部の人間が悪意を持つと、正当な権限を用いて情報を窃取できるため、情報の重要度に応じたアクセス権限の設定や離職者のアクセス権の抹消等、厳格な管理と監視を継続的に行う必要がある。」となっています。しかしながら、日本では、内部不正に対しては「自社の従業員に不正行為をするものはいない」という過信からリスクを軽視して、規制の強化など人事面での対応のみにとどまっている組織も多いように見られます。また、ログ管理とSIEM(security information and event management) は過去の分析には役立ちますが、リアルタイムでの脅威検知は難しいと考えられます。
ダークトレース社の脅威対策製品であるEnterprise Immune Systemは、ケンブリッジ大学で開発された高度な人工知能のアルゴリズムをベースにしたシステムで、各ユーザの正常な挙動パターンを自己学習し、そのパターンにする微妙な異常値を検出することで、マルウェアなどに乗っ取られた異常な振る舞いや悪意のあるインサイダー (内部利用者) 行為を自動的に可視化し、サイバー攻撃や内部不正による情報漏えいの可能性をリアルタイムに検知します。
 NVCでは、ゲートウェイ系のセキュリティツールおよびエンドポイント・セキュリティ製品を補完する検知ツールとしてその必要性を評価し、販売代理店契約の締結に至りました。

2.ダークトレース社製品の概要

Enterprise Immune Systemは、組織内のコアスイッチからミラーリング等で生データを取得し、機械学習でユーザ、デバイス、ネットワークの「定常的パターン」の作成・更新を継続し、そこから異常を検知します。機械学習による内部ネットワークのリアルタイム監視によって不正な挙動を止めることで、管理者権限などの特権IDを悪用したインサイダーによる情報漏えいを未然に防ぐことが可能になります。

  • 高度な脅威検知機能により、ルールやシグネチャに依存せず、未知のサイバー攻撃にも対応可能
  • リアルタイムに機能し、脅威の出現と同時にアラートを提供
  • 優れた可視化プラットフォームにより脅威を直感的に分析、調査することが可能
  • アプライアンス型で提供され、インフラ内に受動的にインストール可能なので、導入作業が簡単

3.販売開始時期および販売先

  • 販売開始時期 : 平成29年2月
  • 販売ターゲット : 官公庁、金融機関、製造業、流通業、研究機関、等

4. その他

【ダークトレース社 (Darktrace Limited) について】
ダークトレース社は、世界をリードするサイバー防御企業の1つです。数々の受賞歴を誇るEnterprise Immune Systemは、ケンブリッジ大学の数学の専門家が開発した人工知能のアルゴリズムを応用して、組織内のあらゆるデバイス、ユーザの生活パターンを常に学習し、物理、仮想、クラウド、IoTデバイス、制御系システム(ICS)などあらゆる種類・規模のネットワークで機能する自己学習型プラットフォームにより、ルールやシグネチャに依存せず、ゼロデイ攻撃や内部脅威、ランサムウェアなどの未知の脅威をリアルタイムかつ自動的に検知する画期的な技術です。設立以来、わずか4年弱で従業員数は370名を超え、前年比600%の成長を続けるダークトレースは、世界60か国における2,000件以上の導入実績において30,000を超える未知の脅威を検知しました。本社は米国サンフランシスコと英国ケンブリッジにあり、世界に23の拠点を置いています。 詳しくは、日本語ウェブサイト( http://www.darktrace.jp/ )をご覧ください。